寝覚め
ねざめ
名詞
標準
awaken
文例 · 用例
草枕、旅の露宿に加えて、夢も皺かく老の身ゆえに、寝覚めがちな一夜であるのはもっとものことだが、この夜は別けて翁をして寝付かれしめぬものがあった。
— 岡本かの子 『富士』 青空文庫
午後は奈々子が一昼寝してからであった、雪子もお児もぶらんこに飽き、寝覚めた奈々子を連れて、表のほうにいるようすであったが、格子戸をからりあけてかけ上がりざまに三児はわれ勝ちと父に何か告げんとするのである。
— 伊藤左千夫 『奈々子』 青空文庫
その直前にどんなことを考えていたかと思って聊か覚束ない寝覚めの記憶を逆に追跡したが、どうもその前の連鎖が見付からない。
— 寺田寅彦 『KからQまで』 青空文庫
……」と何故かこの絵が、いわれある、活ける恋人の如く、容易くは我が手に入らない因縁のように、寝覚めにも懸念して、此家へ入るのに肩を聳やかしたほど、平吉がかかる態度に、織次は早や躁立ち焦る。
— 泉鏡花 『国貞えがく』 青空文庫
何れにしても寝覚めの良いものではない。
— 織田作之助 『俗臭』 青空文庫
下 苦労は知らず勉強の徳 汽車もある世に、さりとては修業する身の痛ましや、菅笠は街道の埃に赤うなって肌着に風呂場の虱を避け得ず、春の日永き畷に疲れては蝶うら/\と飛ぶに翼|羨ましく、秋の夜は淋しき床に寝覚めて、隣りの歯ぎしみに魂を驚かす。
— 幸田露伴 『風流仏』 青空文庫
私は、老いの寝覚めをやるほうなので、夜明けが待ち遠しいことさえある。
— 太宰治 『春の盗賊』 青空文庫
運命の来て乗れるかと うたがひぬ――蒲団の重き夜半の寝覚めに。
— ―一握の砂以後― 『悲しき玩具』 青空文庫
作例 · 標準
徹夜明けの寝覚めは、いつも頭が重く、体がだるい。
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新しい環境での初めての寝覚めは、期待と不安が入り混じったものだった。
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旅行最終日の寝覚めは、寂しさを伴うが、充実感もある。
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