場立ち
ばたち異読 ばだち
名詞
標準
floor broker (stock exchange)
文例 · 用例
士農工商ある中に、両替仲間相場立ち、大銭小銭を打並べ出しゃ、お白洲でしかりゃせぬ。
— 永井荷風 『下谷叢話』 青空文庫
若宮 なんしろお前、毎朝房ようじに塩を附けて歯あ磨かないでは磨いたような気がしない、俺が場立ちに出かける時あ、かかさず、うしろから切り火を打ってくれると言った女だ。
— ――Sの霊に捧げる―― 『冒した者』 青空文庫
そしてもしその唄が時の巴里の物足りなく思っている感情の欠陥へこつりと嵌まり込めばたちまち巴里じゅうの口から口へ移されて三日目の晩にはもうアンピールあたりの一流の俗謡の唄い手がいろいろな替唄までこしらえて唄い流行らしてくれるし譜本は飛ぶように売れ始まる。
— 岡本かの子 『巴里の唄うたい』 青空文庫
あなや否とよ立てきみと、 博士が云へばたちまちに、けりはねあがり山つ祇、 をみなをとりて消えうせぬ。
— 宮沢賢治 『文語詩稿 五十篇』 青空文庫
式場氷の雫のいばらを、 液量計の雪に盛り、鐘を鳴らせばたちまちに、 部長訓辞をなせるなり。
— 宮沢賢治 『文語詩稿 一百篇』 青空文庫
また吉田がこの状態を続けてゆくというのには絶えない努力感の緊張が必要であって、もしその綱渡りのような努力になにか不安の影が射せばたちどころに吉田は深い苦痛に陥らざるを得ないのだった。
— 梶井基次郎 『のんきな患者』 青空文庫
水腫は一に鼓脹ともいうところから、破れた太鼓の皮を服用すればたちどころにその病気を克服できるという理窟らしい。
— 太宰治 『惜別』 青空文庫
万一おれの墳墓をあばこうとする者があればたちまちに生命をうしなって再び世に帰ることは出来ないと思え。
— 岡本綺堂 『マレー俳優の死』 青空文庫
作例 · 標準
テレビのニュースで、株価の変動に一喜一憂する場立ちたちの姿が映し出された。
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昔は取引所の場立ちが手信号で売買を成立させていた。
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彼は新人時代、場立ちとして市場の活気を肌で感じたという。
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ウィキペディア
場立ち(ばたち)は、証券取引所の立会場において、手サインを用いて売買注文を伝達した証券会社の取引担当者である。1730年(享保15年)に大坂堂島米会所で誕生した「手振り」を起源とし、1878年(明治11年)の東京株式取引所設立以降は約120年にわたり証券市場の発展に貢献した。最盛期には東京証券取引所の立会場に約2,000人の場立ちがひしめき合い、怒号に近い売り買いの声と無数の手サインが飛び交う光景が繰り広げられていた。
出典: 場立ち — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0