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入木

にゅうぼく
名詞
1
標準
calligraphy
文例 · 用例
二 小田原を出発する私達は主に明方の一番車であつたが、停車場の前の入木亭といふ待合茶屋へ乗り込んで、天候の次第を待たなければならなかつた。
牧野信一 熱海線私語 青空文庫
婆さんと阿母と私は儀式張つた身装で入木亭の開通大祝賀会に招待された。
牧野信一 熱海線私語 青空文庫
入木亭の店先には熱海の早咲の梅花が生けられ、女学生の活人画が催された。
牧野信一 熱海線私語 青空文庫
それについてその頃有名な青蓮院の尊圓法親王即ち持明院統の伏見院の御子で後伏見院、花園院と御兄弟で入らせられる尊圓法親王が書に關する入木抄といふ著述をして當時の書風の批評をして居りますが、その批評を拜見すると、大覺寺統即ち南朝派の書風を幾らか攻撃する樣な態度でお書きになつて居ります。
内藤湖南 日本文化の獨立 青空文庫
此の筆法の傳授と云ふものは、日本でも入木道の傳授があるやうな者で、必ずしも確實なことではない、併しながら又全く根據のないことでもない。
内藤湖南 北派の書論 青空文庫
十八 神尾主膳は、今朝は日当りのよい窓の下で、しきりに入木道を試みていました。
めいろの巻 大菩薩峠 青空文庫
神尾主膳は、入木道の快感から、朝寝、夜ふかしの醜辱に、苦々しい思いをして、再び筆を取る気にはなれず、じっと机に肱をもたせて、やはりその苦々しい思いで、眼を据えて、前庭をながめっきりにしておりました。
めいろの巻 大菩薩峠 青空文庫
主膳が入木道を試みるのを、朝のおつとめの快事とするように、お絹がお化粧にかかる時が、この女の三昧境かも知れません。
めいろの巻 大菩薩峠 青空文庫
作例 · 標準
彼の書は、力強くも繊細な筆致で、まさに「入木」の境地だった。
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この書道家は、文字の骨格がしっかりとした入木で知られている。
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書の大家の入木の筆跡には、見る者を圧倒する迫力がある。
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