中半
ちゅうはん
名詞
標準
middle
文例 · 用例
耳朶の下の方から首条にかけての皺が、慥かにもう四十代も中半を越えた私の父であることを物語つてゐた。
— 中原中也 『その頃の生活』 青空文庫
元来|伏木直江津間の航路の三分の一は、遙に能登半島の庇護によりて、辛くも内海を形成れども、泊以東は全く洋々たる外海にて、快晴の日は、佐渡島の糢糊たるを見るのみなれば、四面※茫として、荒波山の崩るるごとく、心易かる航行は一年中半日も有難きなり。
— 泉鏡花 『取舵』 青空文庫
さらば此男の血を見たらむには、わが気力も昔に帰りてむかなぞ、日毎に思ひめぐらし行くうちに此の三月の中半の或る日の事なりき。
— 夢野久作 『白くれない』 青空文庫
彼は首を提げて血を以って面を穢し髪を振り乱し、織田勢に紛れ込み、「御大将は何処に在しますぞ」と探し廻って、信長のいるすぐ側迄来たところ、竹中半兵衛の長子久作|之を見とがめ、味方にしては傍目多く使うとて、名乗りかけて引き組み、遂に遠藤の首をあげた。
— 菊池寛 『姉川合戦』 青空文庫
江戸旗本早乙女主水之介、道中半ばに無心致して恐縮じゃが、刀にかけても借り逃げは致さぬゆえ、暫時拝借願いたいと、かように口上申してな、よく釣れそうな道具一揃い至急に才覚して参れ」「呆れましたな。
— 三河に現れた退屈男 『旗本退屈男 第五話』 青空文庫
道中半ばに駕籠をとめて釣を催すなぞは、先ず十万石位の味わいじゃ。
— 三河に現れた退屈男 『旗本退屈男 第五話』 青空文庫
秀吉は如水の策略を憎んだので故意に冷遇したが、如水の親友で、秀吉の智恵袋であつた竹中半兵衛に対しても同断であつた。
— 坂口安吾 『黒田如水』 青空文庫
兄弟の中半分が叫びつかれ、泣きつかれた時、いつとはなしに「喧嘩」はやんで仕舞った。
— 宮本百合子 『農村』 青空文庫
作例 · 標準
映画の中半から、物語は急展開を見せた。
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プロジェクトの中半に差し掛かり、ようやく全体像が見えてきた。
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人生の中半に、新たな挑戦を始める人も少なくない。
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