思う壺にはまる
おもうつぼにはまる
表現動詞-五段-ラ行
標準
to turn out just as one wished
文例 · 用例
石田家の家族史をひもとくまでもなく、過去の事例どおり、反対さえすれば、わけなく思う壺にはまるはずだったが、そうでなかったので、大きな誤算になった。
— 久生十蘭 『我が家の楽園』 青空文庫
「何ということをなされます、気でも狂われたのか、明日の決戦を前に控え、同志討ちなどとは、以ての外の言語道断、平家の思う壺にはまるようなものでございます。
— 第十一巻 『現代語訳 平家物語』 青空文庫
それにしても、俺をいつまでもこんなところに置いておく筈はないから間もなく訊問が始まるだろうが、その時は向うの出よう一つでなるたけ向うの思う壺にはまるような返答をしてやろう。
— 久生十蘭 『魔都』 青空文庫
二人がこのようなかんばしからぬ相談をしたことに就て、あまり怒らないで頂きたい、というのは、それほど智恵のまわりのよくない彼等の企みが、そう旨く思う壺にはまる道理がないからである。
— 山本周五郎 『恋の伝七郎』 青空文庫
もしもわたしが『どうか死刑にしないでくれ』と嘆願するなら、けっきょく告訴者の思う壺にはまることになるであろうことを。
— ESSAIS DE MONTAIGNE 『モンテーニュ随想録』 青空文庫