綜覧
そうらん
名詞
標準
文例 · 用例
殆ど明治の末期から今日に到る現代日本のあらゆる詩体の推移がここに綜覧され得たと見ていい。
— 北原白秋 『「白秋詩集」序』 青空文庫
ある時、重野安繹博士の国史綜覧稿の出版に臨んで、何かの意味を持つて催された講演会で、始めて偶像破壊者と謳はれて来てゐた翁の口から、語部の話を聞いた時は、此部曲の職掌について、一点の疑ひもない定説が、発表せられたものだと信じた。
— 折口信夫 『古代研究 追ひ書き』 青空文庫
よってこれらの太初を『三正綜覧』に当ってみたところが、左の結果を得た。
— 喜田貞吉 『石上神宮の神宝七枝刀』 青空文庫
『三正綜覧』にも、一日や二日の間違いがないとも言われぬが、これらの齟齬はいずれもそんな僅少のことではないから、どうしても高橋君推定の泰始四年以外に、この干支に当て嵌めてみるべきものがないと極った。
— 喜田貞吉 『石上神宮の神宝七枝刀』 青空文庫
それにはたとえ僅少の部数にもせよ、尾参両国の隅々まで、一時に綜覧し得られる一巻の地名表が公刊せられたということは、愛知県の史学のために慶賀してよいことなのである。
— 柳田國男 『地名の研究』 青空文庫
丁度|脇本楽之軒氏から『新撰名品|綜覧』の第一|輯が届けられたが、そのうちの崋山先生の異魚図なども、一目見てすぐつばめうおと分って、独りで得意になった。
— 中谷宇吉郎 『南画を描く話』 青空文庫
況んや太初三年の六月には、乙卯の日が見當らぬ(『三正綜覽』參看)。
— 桑原隲藏 『司馬遷の生年に關する一新説』 青空文庫
元封三年の六月乙卯は正しく六月二日に當る(『三正綜覽』參看)。
— 桑原隲藏 『司馬遷の生年に關する一新説』 青空文庫