夜寒
よさむ
名詞
標準
night cold
文例 · 用例
凧のかげ夕方かけて読書かな夕立やかみなり走る隣ぐに沓かけや秋日にのびる馬の顔鯛の骨たたみにひらふ夜寒かな秋ふかき時計きざめり草の庵石垣に冬すみれ匂ひ別れけり 彼の俳句の風貌は、彼の人物と同じく粗剛で、田舎の手織木綿のやうに、極めて手触りがあらくゴツゴツしてゐる。
— 俳人としての芥川龍之介と室生犀星 『小説家の俳句』 青空文庫
ひしひしと迫つてくる夜寒さに、私はこごえるやうな足先の痛みを意識した。
— 南部修太郎 『ハルピンの一夜』 青空文庫
豆|洋燈つけて戸外に出れば寒さ骨に沁むばかり、冬の夜寒むに櫓こぐをつらしとも思わぬ身ながら粟だつを覚えき。
— 国木田独歩 『源おじ』 青空文庫
昨夜寒ぐなぃがったが。
— 宮沢賢治 『ひかりの素足』 青空文庫
ひしひしと夜寒が身に沁みた。
— 寺田寅彦 『異郷』 青空文庫
この「おはぐろの追憶」には行燈や糸車の幻影がいつでも伴なっており、また必ず夜寒のえんまこおろぎの声が伴奏になっているから妙である。
— 寺田寅彦 『自由画稿』 青空文庫
梢をわたる風の音遠く聞こゆ、ああこれ武蔵野の林より林をわたる冬の夜寒の凩なるかな。
— 国木田独歩 『武蔵野』 青空文庫
この詩人の身うちには年わかき血|温かく環りて、冬の夜寒も物の数ならず、何事も楽しくかつ悲しく、悲しくかつ楽し、自ら詩作り、自ら歌い、自ら泣きて楽しめり。
— 国木田独歩 『星』 青空文庫
作例 · 標準
秋の夜寒を感じさせる風が吹き始めた。
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夜寒で体が冷えたので、温かいお茶を飲んだ。
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虫の声と夜寒が、秋の訪れを告げている。
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