近所迷惑
きんじょめいわく
名詞形容動詞名詞-の形容詞
標準
neighborhood nuisance
文例 · 用例
こうなると近所迷惑で、長屋中のものはみな自身番の取り調べをうけた。
— 帯取りの池 『半七捕物帳』 青空文庫
当節は不景気ですから、いくらも床店の売もの、貸家はあるにゃありますが、値が張ったり、床屋に貸しておくほどの差配人、奴の身上を知っていて断ったりで、とうとう山の手へお鉢をまわすと、近所迷惑。
— 泉鏡花 『式部小路』 青空文庫
こっちへどきな」 小作りの下総男、田舎じみた風体をしているが、なかなか扱いが馴れたものです、腰低く小侍たちに一礼すると、人中で騒ぎを起して、近所迷惑になってはならぬと言うように、ひたすらわび入りました。
— 千代田城へ乗り込んだ退屈男 『旗本退屈男 第十一話』 青空文庫
まったく御近所迷惑で、申訳もございません。
— 岡本綺堂 『三浦老人昔話』 青空文庫
おかん ほんたうに近所迷惑とはこつちで云ふことさ。
— 岡本綺堂 『權三と助十』 青空文庫
もう一つの近所迷惑は、かの餅搗きであった。
— 岡本綺堂 『綺堂むかし語り』 青空文庫
あの家でコレラなんぞが始まったら近所迷惑だ。
— 岡本綺堂 『青蛙堂鬼談』 青空文庫
「――そやから、どないな夢や聞いてるんやがな、……あんた、いつも一晩中歯ぎしりをするし、何や知らんが、怖さうにうなされてるし、……えらい近所迷惑やがな、……もうちよつと気いつけるわけにいかんか」「――君んとこの狐が不愉快なんだよ」 私も云ひかへした。
— 武田麟太郎 『大凶の籤』 青空文庫