並肉
なみにく
名詞
標準
meat of medium quality
文例 · 用例
小鍋立というと洒落に見えるが、何、無精たらしい雇婆さんの突掛けの膳で、安ものの中皿に、葱と菎蒻ばかりが、堆く、狩野派末法の山水を見せると、傍に竹の皮の突張った、牛の並肉の朱く溢出た処は、未来派尖鋭の動物を思わせる。
— 泉鏡花 『薄紅梅』 青空文庫
私のようなみにくいからだでも灼けるときには小さなひかりを出すでしょう。
— 宮沢賢治 『よだかの星』 青空文庫
貧しい者の悲しみや、露骨なみにくい競いや、諂いをこれ事としている人間を見て大きくなった。
— 黒島傳治 『海賊と遍路』 青空文庫
ある日の夕方王子は静かに燕をかえり見て、「燕、おまえは親切ものでよくこの寒いのもいとわず働いてくれたが、私にはもう人にやるものがなくなってしまってこんなみにくいからだになったからさぞおまえも私といっしょにいるのがいやになったろう。
— 有島武郎 『燕と王子』 青空文庫
その、よごれたやうなみにくい小さな白い花の為めに、その茎はもはや硬く、その葉は赤く土によごれて居るのであった。
— 素木しづ 『雛鳥の夢』 青空文庫
気分が悪いばかりでなく、こんなお化けのようなみにくい顔を諸人の前にさらすのは死んでもいやだと、富子は泣いて狂った。
— 岡本綺堂 『探偵夜話』 青空文庫
泉山蔵相がよって、醜態を演じて、さめたときはおぼえがないという、それでとおってきたこれまでの天皇制的特権者たちの共通なみにくさとはらだたしさです。
— 宮本百合子 『泉山問題について』 青空文庫
ぶすぶすといぶる情欲を、きよいほのおにまであおり立て得る、いや、美の王国を支配するほどに飛躍し得る、あのきいろい、感覚的に不利なみにくさを。
— DER TOD IN VENEDIG 『ヴェニスに死す』 青空文庫
作例 · 標準
すき焼きにするなら特上肉がいいが、普段の野菜炒めなら並肉で十分だ。
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このスーパーの並肉は安くて新鮮なので、育ち盛りの子供がいる家庭には助かる。
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高級店ではないけれど、ここの食堂の並肉定食はボリュームがあって美味しい。
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