広広とした
ひろびろとした
形容詞-語幹
標準
open
文例 · 用例
水が枯れて河原の広広とした大きな河が来た。
— 田中貢太郎 『ある神主の話』 青空文庫
おそらくヨーロッパの中でも屈指のものかと思える広広とした壮麗さで、朱色の大天蓋を拡げた庭園では薔薇の周囲を巻き包み、朝から人人の踊る姿がもう見られた。
— 横光利一 『罌粟の中』 青空文庫
前に来たときより建増して倍ほども大きくなっている宿の中では、階下にあった浴槽が二階の中央に変っていて、高く突出した展望のよく利く広広とした位置を取り、どことなく外国のテラスに似た明るい美しさが好ましかった。
— 横光利一 『旅愁』 青空文庫
」 矢代は広広とした横幅の石段の磨滅した傾斜の部分を選びながら呟いた。
— 横光利一 『旅愁』 青空文庫
はつかねずみは、広広とした所に出されて、一そう元気になりました。
— 豊島与志雄 『ふしぎな池』 青空文庫
眼をあげてとほい麓の方を眺めると、いちめんにひろびろとした海の景色のやうにおもはれた。
— 萩原朔太郎 『月に吠える』 青空文庫
そしてそんなひろびろとした、銀色の、いかにも丁抹らしい夏の夜に、そんな死の吠えるのが聽えてくると、村の人々は嵐のときのやうに起き上り、著物をきて、一言もものを云はずに、それが過ぎ去るまで、ランプのまはりに坐つてゐるのだつた。
— ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 『「マルテ・ロオリッツ・ブリッゲの手記」から』 青空文庫
そこを過ぎると道は切り立った崖を曲がって、突如ひろびろとした展望のなかへ出る。
— 梶井基次郎 『闇の絵巻』 青空文庫
作例 · 標準
平安時代の女性の衣装は、**広袖**で袖口が広がっていてとても美しい。
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