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継目

つぎめ
名詞
1
標準
文例 · 用例
始めは二つの爪あるいは牙の根元を糸や金具で縛ったものを用いていたが、後には一片の彫刻物で代用するようになり、後には真中の継目の痕も略されて新月形になってしまったという事がわかった。
寺田寅彦 話の種 青空文庫
…… 呼吸が切れ、目が眩むと、あたかも三つ目と想う段の継目の、わずかに身を容るるばかりの石の上へ仰ぎ倒れた。
泉鏡花 開扉一妖帖 青空文庫
新らしい陶器を買っても、それを壊して継目を合せて、そこに金のとめ鎹が百足の足のように並んで光らねば、その陶器が自分の所有になった気がしないといったあの猶太人の蒐集家サムエルと同じものを新吉は自分に発見して怖しくなった。
岡本かの子 巴里祭 青空文庫
それからアスファルトの屋根材の継目に塗りつける黒いペイントを顎のとこへ大きな点につけてしばらくの間じっとそんな油や何かの乾くのを待ってたが、それがきれいに乾くとこんどは鏡台の引出しをあけてにせものの金歯を二枚出して犬歯へはめました。
宮沢賢治 税務署長の冒険 青空文庫
そこに居て壁を押せば、縦三尺幅四尺向うへ開く仕懸にて、すべての機械は人形に、隠るる仕方巧みにして、戸になる壁の継目など、肉眼にては見分け難し。
泉鏡花 活人形 青空文庫
天井は形ばかりに張ってはあるが、継目の判らぬくらい煤が黒い。
伊藤左千夫 新万葉物語 青空文庫
風が吹いても、砂が飛んでも、強い刺激を受けさうな眉と眉の継目を、憚らず、ぴくつかせてゐた。
夏目漱石 それから 青空文庫
三千代は椽側と玄関の継目の所に、此方を向いてためらつて居た。
夏目漱石 それから 青空文庫