今日という今日
きょうというきょう
表現
標準
this very day
文例 · 用例
ところがこれほど専門家の目には顕著な人物の名前が「世間」というものの人名簿には今日という今日までどこにもかいてなかった。
— 寺田寅彦 『雑記(1)』 青空文庫
……僕はこんな乱暴者だが、今日という今日は、我を折りました。
— 有島武郎 『星座』 青空文庫
……僕はこんな乱暴者だが、今日という今日は我を折りました。
— 有島武郎 『星座』 青空文庫
もうもう今日という今日は発心切った。
— 泉鏡花 『外科室』 青空文庫
」「ようがすよ、もう沢山だ、何もそんなに改って今日という今日、脂を取んなさるこたあねえ、食潰しの極道にゃあ生れついて来たんだもの、天道様だって数の知れねえ人形を拵えるんだ、削屑も出まさあね、」と正直なだけに怒りッぽい、これでもまだ若いんだから、愛吉は拗ね気味で横を向く。
— 泉鏡花 『三枚続』 青空文庫
……ほんに、あんさんのお庇で……今日という今日は、私は肩身が広いぞね。
— 泉鏡花 『卵塔場の天女』 青空文庫
ボーイ長は、自分にとっては何よりも尊い自分の生命のために、相手は船長であれ何であれ、「今日という今日は交渉しよう」と決心した。
— 葉山嘉樹 『海に生くる人々』 青空文庫
前々から何時どういうことがあっても、息子に迷惑はかけとうない思いまして、それだけの始末はつけてあるつもりでしたが、今日という今日は眼に見ましたんで、ほんとうに腹にこたえました」「お家で一人になった時はお心細いでしょうね」私も心から、この母の気持を聴きとった。
— 鷹野つぎ 『草藪』 青空文庫