舟楫
しゅうしゅう
名詞
標準
文例 · 用例
この川|舟楫の利便は具へざれども、滝の川村金剛寺の下を流れて後、王子の抄紙場のために幾許かの功を為して荒川に入るなり。
— 幸田露伴 『水の東京』 青空文庫
もしそうするなら、京からは琵琶湖の舟楫と陸路の便とを兼ね備えた上に、背後の敵の三井寺も眼中に入れる要はないのであった――。
— 横光利一 『比叡』 青空文庫
明治十四年修鑿して、舟楫の便少なからず。
— 大町桂月 『金華山』 青空文庫
一、足尾鑛山の鑛業伸擴するに隨ひ、渡良瀬川水源の樹木を濫伐すること益々多く、水源涵養の道今や爲に全く絶え、之に因て土砂流出河身壅塞舟楫往來の便亦自ら缺け、洪水の氾濫十年前に數倍せり。
— 田中正造 『公益に有害の鑛業を停止せざる儀に付質問書』 青空文庫
鑛毒と洪水の關係、山より押出したる所の土砂等の爲に舟楫の便を缺く事。
— 田中正造 『公益に有害の鑛業を停止せざる儀に付質問書』 青空文庫
河底埋塞に因れる舟楫往來の減失。
— 田中正造 『公益に有害の鑛業を停止せざる儀に付質問書』 青空文庫
當局者が棄て置きましても、他の各省が何故に、租税に關する事舟楫及び教育に關する事權利に關する事――之を當局農商務大臣に御掛合にならないでございませうか。
— 田中正造 『公益に有害の鑛業を停止せざる儀に付質問書』 青空文庫
従つて自余は古くから舟楫の便を日本海へ通じてゐるほかは春北風の潮風をこの奥地に迎へ、秋にこの閑郷の錦葉を日本海の波へ送るに過ぎない。
— 中村憲吉 『三次の鵜飼』 青空文庫