屋舎
おくしゃ
名詞
標準
building
文例 · 用例
凡そ屋舎十の四、池水九の三、菜園八の二、芹田七の一、とあるので全般の様子は想いやられるが、芹田七の一がおもしろい。
— 幸田露伴 『連環記』 青空文庫
この火には諸大名の邸宅五百軒、神社仏閣三百余、橋梁六十、坊街八百を焼失したが、市民の屋舎の焼失した数は判らない。
— 田中貢太郎 『日本天変地異記』 青空文庫
歩を移すごとに迫る競技の日のことなど遠い昔の日のようにのどかとなり、視界は拡がり空気は清澄、人かげ稀で樹間からわずかに隠見する屋舎の紅い瓦は平和な楽園を思わせる。
— 横光利一 『欧洲紀行』 青空文庫
南宮山古鐘のために屋舎を作らしめたのは此忠英である。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
屋舎の名は吟香館で、江稼圃と大田南畝との題※が現に野口孝太郎さんの許に存してゐる。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
想ふに早く二月中旬の某日に行李を卸して、二十一日に屋舎を修繕し畢つたのであらう。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
屋舎が倒れて正弘の夫人松平氏|謐子の侍女七人はこれに死した。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
眼に入るものは、二三の漁火の星の如く、遠くちらつくと、稀に、銚子行汽船の過ぐるに当り、船燈長く波面に揺き、金蛇の隠現する如きを見るのみにして、樹林無く、屋舎無く、人語馬声無く、一刻一刻、人間界より遠ざかる。
— 石井研堂 『大利根の大物釣』 青空文庫
作例 · 標準
例句