痼
しこり
名詞
標準
文例 · 用例
加藤首相|痼疾急変して薨去。
— 寺田寅彦 『震災日記より』 青空文庫
(3) 病身な夫 痼疾のあるのは別だが、そうでなくて年中あっちが悪い、こっちが悪いとぐずぐずしている人がある。
— 岡本かの子 『良人教育十四種』 青空文庫
事務長と木村とを目の前に置いて、何も知らない木村を、事務長が一流のきびきびした悪辣な手で思うさま翻弄して見せるのをながめて楽しむのが一種の痼疾のようになった。
— 有島武郎 『或る女』 青空文庫
肩の凝るのは幼少の時からの痼疾だったがそれが近ごろになってことさら激しくなった。
— 有島武郎 『或る女』 青空文庫
安斎は遺伝の痼疾を持っている。
— 森鴎外 『ヰタ・セクスアリス』 青空文庫
蘭軒は今僅に二十三歳にして既に幾分か其痼疾に悩まされてゐたのである。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
しかし次年二月に筆を起してある勤向覚書に徴するに、蘭軒は此年十二月下旬より痼疾の足痛を患へて、医師谷村|玄※の治療を受けた。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
わたくしは霞亭に痼疾のあつたことを聞かない。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫