神皇
じんのう
名詞
標準
文例 · 用例
将門が検非違使の佐たらんことを求めたといふことも、神皇正統記の記事からで、それは当時の武人としては有りさうな望である。
— 幸田露伴 『平将門』 青空文庫
北畠親房は『神皇正統記』に於て、武家の恩賞を論じて「天の功を盗みて、おのが功と思へり」と言って居る。
— 菊池寛 『四条畷の戦』 青空文庫
寝るが中なる夢の世、今に始めぬ習ひとは知りながら、かず/\目の前なる心地して、老の涙もかきあへねば筆の跡さへ滞りぬ」と『神皇正統記』の中で慟哭して居る。
— 菊池寛 『四条畷の戦』 青空文庫
朝廷に租税を収めない荘園の激増は、北畠親房もその神皇正統記に於て、乱国の始めだと云つて慨嘆してゐる如く、当時に於ける国家の大患であり、武士がその勢力を獲たのも、荘園が、その根拠を与へたからである。
— 菊池寛 『二千六百年史抄』 青空文庫
されば、北畠親房は、吉野の朝廷の中枢にあつて、軍政両方面に肝脳を砕いてゐたが、人心の頽廃を嘆じて、日本の国体を明らかにせんとし、「神皇正統記」を著述し、「大日本は神国なり。
— 菊池寛 『二千六百年史抄』 青空文庫
「大日本史」「日本外史」の勤皇思想も、「神皇正統記」にその源を発してゐる。
— 菊池寛 『二千六百年史抄』 青空文庫
聖徳太子が「日出処の天子」と書かれた国体精神が、北畠親房の「大日本は神国なり」の神皇正統記となり、而して之等の学者に正しく承け継がれてゐたのである。
— 菊池寛 『二千六百年史抄』 青空文庫
神皇正統記が大日本者神國なり、異朝には其たぐひなしといふ我國の國體には、絶對の歴史的世界性が含まれて居るのである。
— 西田幾多郎 『世界新秩序の原理』 青空文庫