様実
ようじつ
名詞
標準
文例 · 用例
秀|様実はね、大木戸の御前が例の串戯に妖怪談話をお始めなすって、もとこの邸は旗本の居た所で、癇癪持の殿様がお妾を殺したっさ、久しいものだがその妄念が残っていて、今でも廊下へ幽霊が出ると謂って、婦人方を恐怖がらせた奴よ。
— 泉鏡花 『貧民倶楽部』 青空文庫
「矢島局様実弟にあたる、谷中住居の藤兵衛という者、今江戸一の町奴とのこと。
— 国枝史郎 『二人町奴』 青空文庫
範疇組織がすぐ様実験の用具ではあり得ないが、実験という認識の根本特色を保維し生かすための概念組織が、唯一の正当な範疇組織でなくてはならぬ、というのである。
— 戸坂潤 『科学論』 青空文庫
文芸に於て取り上げられた問題は、すぐ様実は社会科学の又哲学の、延いては又自然哲学の、問題であり、又問題となる(例えば大衆性の問題とか、科学的批評の問題とか、弁証法的創作――党派性の問題とか)。
— 戸坂潤 『思想としての文学』 青空文庫