長養
ちょうよう
名詞
標準
文例 · 用例
まあ、この辺で事件は落着にしてもらいたい」 昭青年はこれを機として落髪して僧となり、別に河辺に鯉魚庵を開いて聖胎長養に入ったが、将来名器の噂が高い。
— 岡本かの子 『鯉魚』 青空文庫
そして氣が張れば愈其の自覺の核心を鞏固にし、長養する。
— 幸田露伴 『努力論』 青空文庫
そして気が張ればいよいよ、その道・その教・その学に奮励精進させるから、益々その自覚の核心を強固にして長養する。
— 幸田露伴 『努力論(現代訳)』 青空文庫
自覚の核心がいよいよ強固になり長養すれば、いよいよ気が張るから、遂に一気は徹底して至偉至大の事を為すに及ぶのである。
— 幸田露伴 『努力論(現代訳)』 青空文庫
彼等は老荘の教へによつて、その慾求にかなふやうに、内部から精神を長養すると同時に、深仙幽谷を跋渉して、不老長寿の霊薬を捜し索めるのに余念がなかつた。
— 薄田泣菫 『独楽園』 青空文庫
勿論翁の斯道に対する研鑽と、不退転の猛練習とは晩年に到っても懈る事がなかった筈であるが、しかしこの以後の修養は所謂悟り後の聖胎長養時代で、この前の六十余年は翁の修業時代と思うのが適当のようである。
— 夢野久作 『梅津只圓翁伝』 青空文庫
唯、返へす返すも学ぶべきは、聖胎長養の機を誤らざりし九霞山樵の工夫なるべし。
— ―寿陵余子の仮名のもとに筆を執れる戯文― 『骨董羹』 青空文庫
わかっておる」「では、はや疾くに、二人がこれへ来た事情も」「よろしいか、一清、おまえはやっと世の火宅をのがれ、そして母と共に、人生の長養長寿をここで習んでおる者だぞ」「はっ」「惑ってはならん」「もし、老師!
— 吉川英治 『新・水滸伝』 青空文庫