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あからさま

あからさま
形容動詞
1
標準
文例 · 用例
メディチのヴェヌスは裸体に加えた両手の位置によって特に媚態を言表しているが、言表の仕方があまりにあからさまに過ぎて「いき」とはいえない。
九鬼周造 「いき」の構造 青空文庫
例えば同じ冬の句で寒月や鋸岩のあからさま木枯しや鐘に小石を吹きあてる など、すべていわゆる「印象明白」の句の代表である。
萩原朔太郎 郷愁の詩人 与謝蕪村 青空文庫
これを見たる若きビルダデはあからさまにヨブの罪過を断定して、彼に肉迫した。
内村鑑三 ヨブ記講演 青空文庫
僕のこんな考え方は、少しも新しいものでも何でも無く、こんな当り前の、それこそプリミチヴな事を、ひとはへんにこわがって、あからさまに口に出して言わないだけなんです。
太宰治 斜陽 青空文庫
けれども、それをあからさまに言って、かっぽれに赤恥をかかせるような事もしたくなかった。
太宰治 パンドラの匣 青空文庫
私もその當時は、兄の藝術的な力をあからさまに輕蔑してゐたのである。
太宰治 思ひ出 青空文庫
前にもくどいくらゐ申し上げましたが、将軍家のお歌はいつも、あからさまなほど素直で、俗にいふ奥歯に物のはさまつたやうな濁つた言ひあらはし方などをなさる事は一度もなかつたのでございます。
太宰治 右大臣実朝 青空文庫
けれどもそれをあからさまに言う事は流石に少しはばかられた。
太宰治 新釈諸国噺 青空文庫