竜象
りゅうぞう
名詞
標準
文例 · 用例
支那に劣らずインドまた古来竜を神視し、ある意味においてこれを人以上の霊物としたは、諸経の発端|毎に必ず諸天神とともに、諸竜が仏を守護聴聞する由を記し、仏の大弟子を竜象に比したで知れる。
— 田原藤太竜宮入りの話 『十二支考』 青空文庫
尤も僕は樋口氏のやうに、発句は蕉門の竜象を始め蕪村も甚だ芭蕉には劣つてゐなかつたとは信ぜられない。
— 芥川龍之介 『芭蕉雑記』 青空文庫
ただ今もその方が申す如く、この御堂供養の庭には、法界の竜象数を知らず並み居られるには相違ない。
— 芥川龍之介 『邪宗門』 青空文庫
二十八 丈艸の事 蕉門に龍象の多いことは言ふを待たない。
— 芥川龍之介 『澄江堂雑記』 青空文庫
彼は、亡き信玄とは、心契のあいだにあったし、信玄が彼を尊崇したことも一通りでなく、彼も信玄を信じること篤く、その七周忌の偈には、故人を評して、 ――人中ノ龍象。
— 第六分冊 『新書太閤記』 青空文庫
「猪は龍象のうちと申しますからきっと吉夢でしょう」と、関平はいったが、幕僚のうちには凶夢ではあるまいかと、ひそかに案じる者もあった。
— 図南の巻 『三国志』 青空文庫