朮
おけら異読 うけら
名詞
標準
Atractylodes japonica
文例 · 用例
有名な「千葉笑ひ」、京都五条天神の「朮参り」の悪口、河内野崎参りの水陸の口論、各地にあつたあくたい祭りは、皆かうした所に本筋の源があるのではなからうか。
— 常世の国 『古代生活の研究』 青空文庫
我が國に多い「あくたい祭り」、即、有名な千葉笑ひ・京五條天神の「朮祭り」の惡口・陸前鹽竈のざっとな・河内野崎觀音詣での水陸の口論の風習の起りは、此處にあるのである。
— まれびとの意義 『國文學の發生(第三稿)』 青空文庫
秋の夜の糠雨といえば物の湿ける事入梅にもまさるが常とてわたしは画帖や書物の虫を防ぐため煙草盆の火を掻き立てて蒼朮を焚き押入から桐の長箱を取出して三味線をしまった。
— 永井荷風 『雨瀟瀟』 青空文庫
先ほどから焚きつづけた蒼朮と、煙草の煙の籠り過ぎたのに心づいてわたしは手を伸ばして瓦塔口の襖を明けかけた時彩牋堂へ宛てた手紙を出しに行った女中がその帰りがけ耳門の箱にはいっている郵便物を一掴みにして持って来た。
— 永井荷風 『雨瀟瀟』 青空文庫
「古の人、地下に霊力あるを思はざるを得ず」示即ち社朮を地祇として「本に報い始に酬いるの情」を現わした。
— 中谷宇吉郎 『露伴先生と科学』 青空文庫
こおろぎやおけらのような虫の食道には横道に※嚢のようなものが付属しているが、食道直下には「咀嚼胃」と名づける袋があってその内側にキチン質でできた歯のようなものが数列縦に並んでいる。
— 寺田寅彦 『自由画稿』 青空文庫
おけらの虫は、もじゃもじゃもじゃと皆|動揺めく。
— 泉鏡花 『陽炎座』 青空文庫
おけらというものがある。
— 太宰治 『如是我聞』 青空文庫
作例 · 標準
例句