切り刻む
きりきざむ
動詞-五段-マ行動詞-他動詞
標準
to hew
文例 · 用例
半狂乱ではなく、次第に切断されながら次第に却って膨脹して行く胴体が博士を狂気にするのか、博士が既に発作的な狂人になっているから胴体を切り刻むのか兎に角、博士はもう本当の狂人になって了っているのであった。
— 佐左木俊郎 『三稜鏡』 青空文庫
=暗転=「――そんなわけで、私が手にかけて殺したわけではなく、医者の死亡診断書の通りなので御座いますが、その髪を抜いたり眉毛を抜いたり、その上に八つに切り刻むなど、随分と残酷なことをいたしました。
— 佐左木俊郎 『三稜鏡』 青空文庫
文学上の仕事は、我と我身を切り刻むようなことが多く、どうにもやりきれなくて酒を飲むのだ。
— 豊島与志雄 『太宰治との一日』 青空文庫
ひそかに誇る思ひもなければ、批判のメスに切り刻む必要とても感じなかつた。
— 坂口安吾 『老嫗面』 青空文庫
教壇的な博識によつては及び難いことで、日頃休みない省察の眼を自らに向け冷酷にして誠実なメスを自らの内部に向けて切り刻むことがなくては、かゝる論理性は得がたいのである。
— 坂口安吾 『一家言を排す』 青空文庫
さあさあ預けて下さるか、それとも、膾に切り刻むか、ご返事ご返事、聞かせて下せえ!
— 国枝史郎 『二人町奴』 青空文庫
大工が仕事をしているのを見てハラハラするのは、横材を切り刻むのに素足でその上に立ち、剃刀のように鋭い手斧を、足の指から半インチより近い所までも、力まかせに打ち降すことである(図204)。
— 日本その日その日 『日本その日その日』 青空文庫
朝の汁にきりきざむ蕗の薹にも春が来た、青いうれしい春が来た。
— 與謝野晶子 『晶子詩篇全集』 青空文庫
作例 · 標準
キッチンで、野菜を細かく切り刻む音が響いていた。
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怒りに任せて、古くなった手紙をハサミで切り刻んだ。
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その映画では、襲撃者が獲物を無残に切り刻むシーンがあった。
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