昼番
ひるばん
名詞
標準
文例 · 用例
それにユウは昼番だろう」 川田はしおれて小さくなった襟のミモザの花をぬいて海へ捨てると、鶴代の肱をとってジープへおしあげた。
— 久生十蘭 『復活祭』 青空文庫
……もっとも、あっしゃ昨日は昼番、その時はいなかったが、いっしょう浴びたテアイのはなしでは、なにしろ女あ大した豪傑で、……お相手しましょう、てな調子で割りこんでくると、あとはもう、奴、酌げ酌げ、さ。
— 久生十蘭 『金狼』 青空文庫
……四の日と七の日が〈那覇〉のボーイの昼番だから、いよいよ六月の四日にやろうということになり、〈遺産相続の通知〉なんていうあざとい手紙をほうぼうへ送りつける。
— 久生十蘭 『金狼』 青空文庫
「おう、今帰りか」「なあに、きょうは昼番だが、とてつもねえ事が起ったので、朝早く、八丁堀まで行って来たのさ」「何しに」「金が降って来やがった」「けッ、金が――」 蔵六は、ぴんと突っ立ったが、慌てて、しゃがみ直して、「脅かすない。
— 吉川英治 『雲霧閻魔帳』 青空文庫