杤
杤
名詞
標準
文例 · 用例
さてやすらひしうち、杤の実をひろひて山よりかへりしといふ娘を見るに、髪は油気もなくまろめつかねたるを紵にて結ひ、ふるびたる手拭ひにて頭巻をなし、木綿袷の垢づきたるが常なみより一尺もみじかきに、巾二寸ばかりのもめん帯をうしろにむすべり。
— 鈴木牧之編撰 『北越雪譜』 青空文庫
下食は粟糠に稗乾菜などまじえて喰ふ、又|杤の実を食とす。
— 鈴木牧之編撰 『北越雪譜』 青空文庫
○杤の本字は橡なり実の食方翁に聞しをこゝに記して凶年の心得とす。
— 鈴木牧之編撰 『北越雪譜』 青空文庫
杤の実は八月|熟して落るをひろひ、煮てのち乾し、手に揉てあらき篩にかけて渋皮をさり、簀に布をしきて粉にしたるをおき、よくならし水をうちてしめらせ、しきたる布につゝみ水にひたしおく事四五日にしてとりいだし、絞りて水をさりて乾しあぐる、その白き事雪のごとし。
— 鈴木牧之編撰 『北越雪譜』 青空文庫
是を粟稗などにまぜ、又は杤ばかりも食とす、又|餅にもする也。
— 鈴木牧之編撰 『北越雪譜』 青空文庫
もちにする杤は別種なりとぞ楢の実も喰ふ、そのしかたは杤に似たりとぞ。
— 鈴木牧之編撰 『北越雪譜』 青空文庫