潜り抜ける
くぐりぬける
動詞
標準
文例 · 用例
見る間に檜を後に潜り抜けると、私が体の上あたりへ出て下を向き、(おい/\、松本へ出る路は此方だよ、)といつて無雑作にまた五六|歩。
— 泉鏡太郎 『高野聖』 青空文庫
見る間に檜を後に潜り抜けると、私が体の上あたりへ出て下を向き、(おいおい、松本へ出る路はこっちだよ、)といって無造作にまた五六歩。
— 泉鏡花 『高野聖』 青空文庫
片側は田圃で、片側は熊笹ばかりの中を鳥居まで来て、それを潜り抜けると、暗い杉の木立になる。
— 夏目漱石 『夢十夜』 青空文庫
I橋を潜り抜けると、H山の見える土手に火見櫓があつた。
— 原民喜 『潮干狩』 青空文庫
」 と、叫びざま、サッと、袖の下を潜り抜けると、もう一人が、また前にまわって来て、「女だてらに――あぶない――刃物なぞ手にして?
— 三上於菟吉 『雪之丞変化』 青空文庫
茎がいくつも絡み合っていて、潜り抜けることもできないし、倒れた麦の穂先は、ナイフのように尖っていて、それが、洋服ごしに、私の身体を突き刺しそうなのです。
— GULLIVER'S TRAVELS 『ガリバー旅行記』 青空文庫
その孔というのが、私の身体など潜り抜けることができそうな奴です。
— GULLIVER'S TRAVELS 『ガリバー旅行記』 青空文庫
併し地獄に降ったダンテが、地心に刺きささったルシフェルの側腹を潜り抜ける時、急に眩暈がして戸迷いをしたというが、之は尤もではないだろうか。
— 戸坂潤 『友情に関係あるエッセイ』 青空文庫