詩型
しけい
名詞
標準
文例 · 用例
「表現の單純化」「效果の構成」は古い詩人達の詩型にまで及んでゐる。
— 梶井基次郎 『詩集『戰爭』』 青空文庫
彼の詩の嚴然とした詩型が彼の「意志」によつて規定されてゐるといふことについては、數多の論證を必要とするやうである。
— 梶井基次郎 『詩集『戰爭』』 青空文庫
それと同じようにわれわれはまた俳句というものの中に流れている俳句的精神といったようなものの源泉を、その詩型の底にもぐり込んで追究して行くと、その水脈のようなものは意外に広く遠い所に根を引いているのに気がつくであろう。
— 寺田寅彦 『俳句の精神』 青空文庫
といふことの方が、詩型のことや形式のことなどよりもはるかに詩作者にとつて大切ではなからうか。
— 尾形亀之助 『さびしい人生興奮』 青空文庫
談林派の俳諧というものは、その先達であった貞門と同じように俳諧を滑稽の文学と見ており、談林は詩型のリズムに自由を求めると共に懸詞にも日常語を奔放にとり入れ、奇想巧妙な譬喩を求めるあまり、遂には、山の手ややつこりや咲いた花盛引窓や空ゆく月のおとし穴というような皮相な思いつきに堕した。
— 宮本百合子 『芭蕉について』 青空文庫
ある人々は、七五調四行の今様を準拠としようとし、ある人々は、五七連節の長歌によろうとした外は、漠然と西洋詩型に、生命を托しようとした。
— 折口信夫 『詩語としての日本語』 青空文庫
併し日本語をば西洋詩型に入れようとする事が、どう言う意味を持っているか、そう言うことの思われない啓蒙期であった。
— 折口信夫 『詩語としての日本語』 青空文庫
詩は発想であり、思想をまず生活化してその生活の律動によって、新しい詩型は生れる筈だったが、それを考える事すらしなかった初めの詩体は、決して初めの時代だけに終らなかった。
— 折口信夫 『詩語としての日本語』 青空文庫