寺堂
じどう
名詞
標準
文例 · 用例
生前黒死病人この尊者の名を呼べば必ず愈ると上帝の免許あったというので、仏・伊・独・白・西・諸国にこれを奉ずる事盛んにその派の坊主多くあり、殊にヴェニスはその葬処とて大寺堂を建てて祀った。
— 犬に関する伝説 『十二支考』 青空文庫
その吉祥幡というのは五色の薄絹で造り、ちょうど我が国の寺堂の幢幡形の小さなような物です。
— 河口慧海 『チベット旅行記』 青空文庫
唄音風ニ順ツテ碧波ニ入ルニ逢ヒ、蛤聞熏ノ力ニ因ツテ海浪ニ激揚セラレテ自ラ天王寺ノ西ノ浜畔ニ着キタルトキ、童僕戯レニ抛ツテ天王寺堂前ノ床ニ置キタルニ、(註、大阪の天王寺が昔いかに海に近かったかということが、此の記事に依って想像される。
— 谷崎潤一郎 『覚海上人天狗になる事』 青空文庫
その足もとを、火のチリを交ぜた熱風が、いくたびとなく掃いて行き、谷のふところは、夜のような煙にとじこめられ、一瞬、東勝寺堂塔の瑶珞が、遠くの炎に、チカと光った。
— 新田帖 『私本太平記』 青空文庫