糸切れ
いときれ
名詞
標準
文例 · 用例
その猿簑に、凧きれて白嶺ヶ|嶽を行方かな 桃妖 温泉の美少年の句は――北枝の集だと、糸切れて凧は白嶺を行方かな になっている。
— 泉鏡花 『河伯令嬢』 青空文庫
小さい太郎は、お婆さんの膝から糸切れをとつて、かぶと虫のうしろの足をしばりました。
— 新美南吉 『かぶと虫』 青空文庫
小さい太郎は、おばあさんのひざから糸切れをとって、かぶと虫のうしろの足をしばりました。
— 新美南吉 『かぶと虫』 青空文庫
しかるに僅に首だけ写しをはりし時、糸切れて球動かざりしかば疲れに疲れたる猫はそのまま身を蒲団の谷あひに横たへ顔を尻の処へ押しつけて寐入りぬ。
— 正岡子規 『飯待つ間』 青空文庫
(青と赤との糸切れてあり)青と赤との糸が切れた!
— 国枝史郎 『レモンの花の咲く丘へ』 青空文庫
座右に在りし狂歌集表帋の綴糸切れたるをつくらふ。
— 断腸亭日記巻之三大正八年歳次己未 『断腸亭日乗』 青空文庫