木戸御免
きどごめん
名詞
標準
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文例 · 用例
もっともこの時分には、もううちの本棚への木戸御免で、その又本棚というのが考えれば途方もないものだった。
— 宮本百合子 『祖父の書斎』 青空文庫
法隆寺の例にむきだされた行政官僚の文化に対する無責任は、二月二十一日の読売にのった高瀬荘太郎文相の私立学校つけとどけ木戸御免説となって再現している。
— 宮本百合子 『国宝』 青空文庫
研究生の資格で木戸御免の許しを得、隣の下宿屋に陣取つて毎日学校と舞台裏へ通つた。
— 岸田國士 『芝居と僕』 青空文庫
われわれはもう木戸御免だが……」と、藤本は、次のやうな説明を加へます。
— 岸田國士 『誰でもない……自分でもない』 青空文庫
全国的に押し売りお断りの声やかましい当節、ともかく富山の薬売りはどの家庭でも木戸御免なのだ。
— 第二回 富山の薬と越後の毒消し≪富山県・新潟県の巻≫ 『安吾新日本風土記』 青空文庫
然しわたくしは茲に仔細らしく、わたくしばかりが唯一人、木戸御免の特権を得てゐる事について、この劇場とわたくしとの関係やら何やらを自慢らしく述立てる必要はないだらう。
— 永井荷風 『勲章』 青空文庫
もちろん木戸御免である。
— 影人形 『釘抜藤吉捕物覚書』 青空文庫
そこで七兵衛も誰|憚らず、とぐろを巻いているところを見れば、もう相当にこの店とは熟していて、木戸御免に振舞うだけの特権があるもののように見える。
— みちりやの巻 『大菩薩峠』 青空文庫
作例 · 標準
「あの方はこの芝居小屋の木戸御免だそうで、いつも挨拶だけで中に入っていかれます」
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「相撲界の重鎮ともなれば、どこの本場所でも木戸御免で通れるらしい」
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「昔は役者の家族なら、楽屋口から木戸御免で出入りできたものだ」
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「招待状がなくても顔パスで入れるなんて、まさに木戸御免のVIP扱いだね」
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