甚句
じんく
名詞
標準
jinku
文例 · 用例
「横濱へ通ふ蒸氣は千枚張りの共車この家へ通ふは人力車」の其頃は多少 exotiqeque であつた甚句の歌と共に、純然たる昔の風俗並びに歌謠の殘つて居た時の事がどうかして鮮明に思ひ浮べられる時は、涙も催さむ許りに悲しくなる事がある。
— 木下杢太郎 『海郷風物記』 青空文庫
「ええ、今度は新潟甚句。
— 北原白秋 『フレップ・トリップ』 青空文庫
で、大島節の歌詞が安来節でも歌えるし、都々逸の文句が相撲甚句にもなるという風です。
— 北原白秋 『フレップ・トリップ』 青空文庫
彼等の殆んどすべては謠が上手であるので要りもせぬ毒消しを買うて米山甚句を唄はしたと自慢するものがある位である。
— 長塚節 『彌彦山』 青空文庫
「雲のあわやから鬼が穴う突ん出して縄で縛るよな屁をたれた」 甚句を歌うものがある。
— 森鴎外 『ヰタ・セクスアリス』 青空文庫
相撲甚句、山づくしとか、種々唱う。
— 一九二一年(大正十年) 『日記』 青空文庫
最後に見たのは、例えば、 相撲甚句で申そうならば、ほい!
— 一九二一年(大正十年) 『日記』 青空文庫
「お前なんどは肥たご桶を叩いて甚句でもうたつてお出でなさりや善いのに。
— 芥川龍之介 『素描三題』 青空文庫