幻辞.com

本年中

ほんねんちゅう
名詞
1
標準
文例 · 用例
梅の花の少し花らしく顔を上げ出したのが、雪の中にきわだって美しく見える日であったから、音楽の遊びもあってしかるべきなのであるが、本年中はなお管絃もむせび泣きの声をたてるもののように思召されるお心から、そのことはなくて、詩歌を歌わせてお聞きになるくらいのことでとどめられた。
まぼろし 源氏物語 青空文庫
石川達三、林房雄氏その他の戦争協力者が民主化の低迷に乗じての活動は本年中どう動くかということは、これこそ実に数百万の小説を読む人々が自分たちの運命についてどこまで自分の主人になりうるかという問題と関連しています。
――文学における昨年と今年―― 一九四七・八年の文壇 青空文庫
若い達ちゃん達は後まわしですが、本年中には、と書いてある。
一九三九年(昭和十四年) 獄中への手紙 青空文庫
試験制度が変って、本年中学に入ったものの知能の低下、高校の程度の下落著しく、おどろかれて居ります。
一九四〇年(昭和十五年) 獄中への手紙 青空文庫
父親という人はアメリカにいる由、息子も本年中学を出て今春渡米したそうです。
一九四〇年(昭和十五年) 獄中への手紙 青空文庫
その生死をうかがいしに、「本年某月某日に死す」と告げ、また同席の未婚女、その結婚の期日をうかがいしに、「本年中に結婚し、その夫は美なり」と。
井上円了 妖怪玄談 青空文庫