じわじわ
じわじわ
副詞
標準
文例 · 用例
なんだかじわじわ胸をそそるよ。
— 太宰治 『猿ヶ島』 青空文庫
そうして肉片を鋤の鉄板上に載せたのを火上にかざし、じわじわ焼いて食ったというのである。
— 寺田寅彦 『言葉の不思議』 青空文庫
じわじわととって占めて、すぐに焚火で附け焼きにして、膏の熱いところを、ちゅッと吸って食べるんだが、そのおいしいこと、……と言って、話をしてね……」「はあ、まったくで。
— 泉鏡花 『眉かくしの霊』 青空文庫
かねて、牛鍋のじわじわ酒に、夥間の友だちが話しました事を、――その大木戸向うで、蝋燭の香を、芬と酔爛れた、ここへ、その脳へ差込まれましたために、ふと好事な心が、火取虫といった形で、熱く羽ばたきをしたのでございます。
— 泉鏡花 『菎蒻本』 青空文庫
そして、もうそのときわたくしは敷居の上へじわじわと坐り蹲んでいた。
— 岡本かの子 『雛妓』 青空文庫
じわじわと、どこの端からかその空がうるんみ始めましたよ、その空が、そして、空じゅうそのうるみが拡がって。
— 岡本かの子 『五月の朝の花』 青空文庫
じわじわと、どこの端からかその空がうるみ始めましたよ、その空が、そして、空じゅうそのうるみが拡がって。
— 岡本かの子 『五月の朝の花』 青空文庫
輿をささえる長い棒がじわじわしなっていた。
— 寺田寅彦 『旅日記から(明治四十二年)』 青空文庫