すんまへん
すんまへん異読 すまへん・すみまへん
表現
標準
sorry
文例 · 用例
そこで彼女も呆気にとられ、ぽかんとした顔で、寒さに歯をガチガチと打鳴らしながら、「すんまへん」と、云つた。
— 武田麟太郎 『釜ヶ崎』 青空文庫
「すんまへん」と、また彼女はあやまるやうに云ひ、――「五十銭やつとくなはれ」と態度は優しく嘆願するのであるが、その精神には、今にも彼の懐中に手をさし入れるばかりの執念深さがあつた。
— 武田麟太郎 『釜ヶ崎』 青空文庫
「それではすんまへん――銭もろといて遊んでもらはなんだら」と、またも云ふのであつた。
— 武田麟太郎 『釜ヶ崎』 青空文庫
「ほんまに、えらいすんまへんな」と、やつと彼女は納得して云つたが、それでもまだ――「ほんまにかましまへんか」と、尚も云ひながら、そこに坐り直すと、バットの箱から吸ひさしの煙草を出し、ちやうど彼がつけた燐寸の火に、頭をかがめて、吸いつけるのであつた。
— 武田麟太郎 『釜ヶ崎』 青空文庫
――今まで、いやに辛く女装に当つてゐた外套は急に叮嚀な言葉づかひになり、「姉ちやん、えらいすんまへんな、屋根代もなしに、厄介になつたりしまして」と挨拶するのである。
— 武田麟太郎 『釜ヶ崎』 青空文庫
勝之助は何か友人にでも云ふやうな調子に、無雑作に、そして早口に、『先生、すんまへんけれどな、うちの姉えな、肺で悪うおまつさかい、薬やつておくんなはれ、たのみますさ』と云うた。
— 死線を越えて 『死線を越えて』 青空文庫
気の毒なので明らさまにそうは言えないが――そんな声で、もう一度、「あーあ」 屑鉄屋がこのとき、「えらい、すんまへん」とあやまった。
— 高見順 『いやな感じ』 青空文庫
作例 · 標準
「あ、すんまへん。ちょっとそこ通らせてもらえますか?」
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「せっかく誘ってもうたのに、その日は先約があるんですわ。すんまへんなぁ」
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店員さんに「お待たせしました」と言われ、彼は「こちらこそ急かしてすんまへん」と返した。
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