控え部屋
ひかえべや
名詞
標準
文例 · 用例
「どうぞ」 女中に案内されて通されたのは、二階の一番奥の控え部屋のついた静かな六畳の部屋だった。
— 織田作之助 『それでも私は行く』 青空文庫
この階段を登ると北側のドアが近いが、このドアはカギをかけたまま開けてはならぬ定めであるから、廊下を一曲りして控え部屋へ案内した。
— その十八 踊る時計 『明治開化 安吾捕物』 青空文庫
二階は陳列室と控え部屋の二間しかない。
— その十八 踊る時計 『明治開化 安吾捕物』 青空文庫
弥吉は、つッ伏していたが、控え部屋へ手当をしに立って行った。
— 室生犀星 『お小姓児太郎』 青空文庫
当蔵屋敷の者、尾州御藩中の方以外は、出入り町人の手札がいる、これじゃ」 老人は門番の控え部屋から、一枚の手札を持って来て見せました。
— 怪盗系図 『銭形平次捕物控』 青空文庫
この家に付いて建てられたもので、母屋の廊下を二た曲りしたところに在り、小さいながらも造りも正式だし、控え部屋もあるもようだった。
— 山本周五郎 『雨あがる』 青空文庫
だがどうしたことか、その三人の中の一人は、伊兵衛の姿を見るとぎょっとし、伴れの者になにごとか云うと、そのまま控え部屋へ引返してしまった。
— 山本周五郎 『雨あがる』 青空文庫
二 城内から使の出た後、平四郎も又すぐ、『躾みの一腰を差し代えて参ります故――』 と、立会衆の控え部屋へ断って、わが家へ、刀を取りに帰ったのである。
— 吉川英治 『夏虫行燈』 青空文庫