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寥平

寥平
名詞
1
標準
文例 · 用例
今夜はボクチンに泊ることが出来た、殊に客は私一人で二階の六畳一室に寝そべつて、電燈の明るさで、旅のたよりを書くことが出来た、寥平、緑平の二君へ、そして吉田、石次、中山の三氏へ神宮絵葉書を出したのでほつとした。
種田山頭火 行乞記 青空文庫
嚢中に四銭しかない、三銭で入浴、一銭でヒトモジ一把、文字通りの無一物だ、いかに私でも――師走がない正月がない私でも困るので、夕方、寥平さんを訪ね、事情を明かして少し借りる、いや大いに掠める、寥平さんのすぐれた魂にうたれる。
三八九日記 行乞記 青空文庫
寥平さんのおかげで、炊事具少々、端書六十枚、其他こま/″\したものを買ふ、お歳暮を持つて千体仏へ行く、和尚さんもすぐれた魂で私を和げて下さつた。
三八九日記 行乞記 青空文庫
すまなかつた、寥平さんにも、彼女にも、私自身にも、――しかし、脱線したのぢやない、それだけまた心苦しい。
三八九日記 行乞記 青空文庫
犬を洗つてやる爺さん婆さんの日向・鶏を殺して鶏臭い手を清めてゐる夕方、三八九第一集を持つて寥平さんを訪ねる、例の如く飲む、最初は或る蕎麦屋で、しかしそこはヱロ味ぷん/\だから、さらに一日本店で飲み直す、そして最後はタクシーで送られる。
三八九日記 行乞記 青空文庫
寥平居で、重錐時計といふものを見た、床しい印籠も見た、そして逢へば飲み、飲めば酔ふた次第である。
三八九日記 行乞記 青空文庫
方々からのたより――留置郵便――を受取つてうれしくもありはづかしくもあつた、昧々、雅資、元寛、寥平、緑平、俊の諸兄から。
種田山頭火 行乞記 青空文庫
寥平兄からなつかしいたよりがあつた、熊本はなつかしくもいやな土地となつた、私にとつては。
種田山頭火 其中日記 青空文庫