褥
しとね異読 じょく
名詞多音語頻度ランク #36466 · 青空 401 例
標準
cushion
文例 · 用例
太い、逞ましい喬木でも、心が朽ちているから、うっかり捉ると枝が折れて、コイワカガミや、ミヤマカタバミの草の褥へ俯ったりする。
— 小島烏水 『白峰山脈縦断記』 青空文庫
尻に敷いた褥は、可愛らしい高山植物で、チングルマの小さい白花、アカノツカサクラの赤い花などが、絨氈の斑紋になって、浮き上る、焚火の影に、鮮やかな織目を見せる。
— 小島烏水 『白峰山脈縦断記』 青空文庫
その頃母は血の道で久しく煩って居られ、黒塗的な奥の一間がいつも母の病褥となって居た。
— 伊藤左千夫 『野菊の墓』 青空文庫
また一度は、心をのどめて、絹の褥のふちに打ち寛ろがう。
— ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 『旗手クリストフ・リルケ抄』 青空文庫
彼は陳子文の葬の駒の音と、夜の外気に鳴る風琴の不気味を褥のなかで聞いた。
— 吉行エイスケ 『地図に出てくる男女』 青空文庫
そしてやっと医者を迎えた頃には、もうげっそり頬もこけてしまって、身動きもできなくなり、二三日のうちにははや褥瘡のようなものまでができかかって来るという弱り方であった。
— 梶井基次郎 『のんきな患者』 青空文庫
当時亮の家には腸チブスがはいって来て彼の兄や祖母や叔父が相次いで床についていたので、彼の母はその生家、すなわち私の家に来て産褥についた。
— 寺田寅彦 『亮の追憶』 青空文庫
この「チビ」は最初の産褥でもろく死んでしまった。
— 寺田寅彦 『備忘録』 青空文庫
作例 · 標準
古い歌には、恋人と共に過ごした褥の情景が詠まれている。
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冬の夜は、暖かい褥に潜り込むのが至福の時だ。
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病人には、柔らかな褥が用意された。
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