書卓
しょたく
名詞
標準
study desk
文例 · 用例
殊にも藤野嚴九郎教授の海よりも深い恩愛に就いては、彼は後年、「藤野先生」といふ謝恩の念に滿ちあふれた名文を草してゐるほどで、「ただ先生の寫眞のみは今なほ僕の北京の寓居の東側の壁に、書卓に向つて掛けてある。
— 太宰治 『「惜別」の意圖』 青空文庫
若いうち就寝前の一時間を実験室か書卓で費やしたが、晩年はやめた。
— 寺田寅彦 『レーリー卿(Lord Rayleigh)』 青空文庫
それだけに、どうも座敷用または書卓用としては、あまりに殺風景なような気がした。
— 寺田寅彦 『石油ランプ』 青空文庫
自然は書卓の前で手をつかねて空中に絵を描いている人からは逃げ出して、自然のまん中へ赤裸で飛び込んで来る人にのみその神秘の扉を開いて見せるからである。
— 寺田寅彦 『科学者とあたま』 青空文庫
宅の台所で骨を折ってせいぜいうまく出したコーヒーを、引き散らかした居間の書卓の上で味わうのではどうも何か物足りなくて、コーヒーを飲んだ気になりかねる。
— 寺田寅彦 『コーヒー哲学序説』 青空文庫
それで、これは夏目先生に関する一つの資料として保存しておけば他日きっと役に立つ機会があるであろうと思ったので、当時の大学理学部物理教室の自室の書卓の抽斗しの中に他の大事な手紙と一緒に仕舞い込んでおいた。
— 寺田寅彦 『埋もれた漱石伝記資料』 青空文庫
いつでも彼女は、午後の帰宅の時間になると、その空漠とした部屋を考え、毎日毎日同じ位地に、変化もなく彼女の帰りを待ってる寝台や、窓の側に極りきってる古い書卓や、その上に載ってる退屈なインキ壺などを考え、言いようもなく味気なくなり、人生を憂鬱なものに感ずるのだった。
— 萩原朔太郎 『ウォーソン夫人の黒猫』 青空文庫
」 それから書卓の抽出を開け、象牙の柄に青貝の鋳り込んでいる、女持ちの小形なピストルを取り出した。
— 萩原朔太郎 『ウォーソン夫人の黒猫』 青空文庫
作例 · 標準
古い書卓の上には、たくさんの本が積まれている。
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この書卓は祖父が使っていたもので、思い出深い。
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新しい書卓を買ったので、勉強がはかどりそうだ。
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