波の花
なみのはな
名詞
標準
salt
文例 · 用例
眉白き船頭の漕ぐにまかせ、蒔繪の調度に、待乳山の影を籠めて、三日月を載せたる風情、敷波の花の色、龍の都に行く如し。
— 泉鏡太郎 『婦人十一題』 青空文庫
一簇の人家も見えそむる頃、風強くなり、海一面に波の花を生じ、船の動搖も甚しくなれりと思ふ間もなく、島に著きて島司の家に休息す。
— 大町桂月 『沖の小島』 青空文庫
波の花と雪もや水のかへり花この梅に牛も初音と鳴きつべし富士の風や扇にのせて江戸土産近江蚊屋汗やさゞ波夜の床庭訓の往來誰が文庫より今朝の春雨の日や世間の秋を堺町 これは芭蕉が三十一歳より三十六歳の頃へかけての句である。
— 島崎藤村 『桃の雫』 青空文庫
まただれかの作、君がため折れるかざしは紫の雲に劣らぬ花のけしきか世の常の色とも見えず雲井まで立ちのぼりける藤波の花 あとのは腹をたてていた大納言の歌らしく思われる。
— 宿り木 『源氏物語』 青空文庫
波の花が有るなら石鰈と舌平目は、塩焼にして、海※と鰕を洗いというところだが、水が悪いからブツブツ切りにして、刺身で行くとして、紫は有るまいねえ」「別当さんのところへ御無心に行って参りましょう」「そうして貰おう。
— 江見水蔭 『悪因縁の怨』 青空文庫
あゝわだつみの波の花銀蛇の飛ぶに似たるかな仰げば空に虹高し虹にも醉はぬわがこゝろ波にもにぶきわがこゝろたのむは獨り君が歌。
— 土井晩翠 『天地有情』 青空文庫
「毎度有難うございます……」と言って酒をそこへ置くと、「どうも御苦労さま、それから明日はお醤油に波の花を……」というような注文が台所のなかから聞えて、それは女ではあるけれども、さっぱり面を見せないのが変だといえば変であります。
— 黒業白業の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
八や、あの鬼みてえな乞食先生が、フラリとはいっていったら、めだか四匹逃げ出したぜ」「おうい、おっかア、波の花を持ってきなよ。
— こけ猿の巻 『丹下左膳』 青空文庫
作例 · 標準
伝統的な製法で作られたこの塩は「波の花」とも呼ばれ、非常にまろやかな味わいだ。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
海辺の売店で、美しい結晶をした「波の花」という名の天然塩をお土産に買った。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
昔の人は、海から採れる貴重な塩のことを風流に波の花と呼んだ。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
標準
crest of a wave
作例 · 標準
荒れた冬の日本海では、白い波の花が風に舞って海岸まで飛んでくる。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
打ち寄せる波が岩に当たって砕け、一瞬だけ真っ白な波の花が咲いたように見えた。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
船の甲板から海を眺めていると、船首が切り裂く水しぶきが波の花のように散った。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview