あつらえ向き
あつらえむき
名詞-の形容詞
標準
perfect (for)
文例 · 用例
しかし、そんな風な、まるでおあつらえ向きの条件になった原因を考えると、小沢はやはりその娘の体に触れることが躊躇された。
— 織田作之助 『夜光虫』 青空文庫
今夜のような晩は丁度あつらえ向きであるから、これからかの百物語というのを催して、妖怪が出るか出ないか試してみようではないか。
— 岡本綺堂 『百物語』 青空文庫
しかも二畳と三畳と六畳の三間で家賃は一円二十銭と書いてあったので、これはおあつらえ向きだと喜んで、すぐにその路地へはいってみると、思ったよりも狭い裏で、突当りにたった一軒の小さい家があるばかりだが、その戸袋の上にかし家の札を貼ってあるので、かれはここの家に相違ないと思った。
— 岡本綺堂 『月の夜がたり』 青空文庫
まったくあつらえ向きに出来ているんですが、こっちにどうもあつらえむきの種がないんですよ。
— あま酒売 『半七捕物帳』 青空文庫
師匠に当日叱られたということが、かれらに取ってはおあつらえ向きの材料で、お紋の母はそれから趣向をうみ出して、一個の狂言作者となりすましたのであった。
— 半七先生 『半七捕物帳』 青空文庫
おあつらえ向きにできてやがるね。
— 開運女人地蔵 『右門捕物帖』 青空文庫
ご高家仕えのご用人さんだから荒っぽい痛み吟味もできねえし、どうしたもんだろうとひと汗絞るところだったが、万事がおあつらえ向きだ。
— 明月一夜騒動 『右門捕物帖』 青空文庫
距離はかれこれ一町近くもあるうえに、得物は同じ弓であっても大弓ではなく半弓でしたから、それほどあつらえ向きに命中するはずはあるまいと思われたのが、すこぶる意外でした。
— 七化け役者 『右門捕物帖』 青空文庫
作例 · 標準
秋の遠足は天気が「あつらえ向き」だった。
その職務は私の経験に「あつらえ向き」である。
商品発表の日取りが「あつらえ向き」に決まった。
新映画の公開日が「あつらえ向き」の時期だ。