一陽来復
いちようらいふく
名詞
標準
return of spring
文例 · 用例
堅く閉じた心の氷がとけて一陽来復の春が来たのである。
— 寺田寅彦 『映画雑感(3)』 青空文庫
ひでえ不仕合せのすぐお隣りは一陽来復の大吉さ。
— 太宰治 『新釈諸国噺』 青空文庫
その家へ光源氏の手紙が来たのであるから、女房らは一陽来復の夢を作って、女王に返事を書くことも勧めたが、世間のあらゆる内気の人の中の最も引っ込み思案の女王は、手紙に語られる源氏の心に触れてみる気も何もなかったのである。
— 末摘花 『源氏物語』 青空文庫
だが、一たび冬が去り、春が来れば、一陽来復、枯れたとみえた桜の梢には、いつの間にやら再び綺麗な美しい花をみせています。
— 高神覚昇 『般若心経講義』 青空文庫
一、 門前の小家もあそぶ冬至かな 凡兆 冬至とは日の短き極端にして一陽来復の日なり。
— 正岡子規 『俳諧大要』 青空文庫
天地の薄墨の色春来れば塵も余さず朱に変りゆく 一陽来復の心持を色彩を以て現はせば、こんなものであらう。
— 平野萬里 『晶子鑑賞』 青空文庫
まづい物を描いて EXTATIQUE な気分になれるおれの愚鈍さと子供らしさとを自分ながら可笑しく思はないで居られないが、またこの子供らしさが久しく沈んで灰色化して居るおれの LA VIE の上に近づいた一陽来復の兆のやうにも思はれる。
— 與謝野寛 『素描』 青空文庫
明治十九の歳華すでに改まりて、慶応義塾の教育法は大いに改まるに非ずといえども、一陽来復とともにこの旧教育法に新鮮の生気をあたうるはまたおのずから要用なるべし。
— 福沢諭吉 『慶応義塾学生諸氏に告ぐ』 青空文庫
作例 · 標準
今年こそ*一陽来復*、良い年になりますように。
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長い冬も終わり、いよいよ*一陽来復*の季節がやってきた。
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困難な時期が続いたが、これで*一陽来復*となるだろう。
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