月夜の蟹
つきよのかに
表現名詞
標準
crab with little meat
文例 · 用例
「蟹の話をいたしませう、月夜の蟹の痩せてゐるのは、砂濱にうつるおのが醜い月影におびえ、終夜ねむらず、よろばひ歩くからであります。
— 太宰治 『陰火』 青空文庫
六 月夜の蟹 五年生の教室は川っぷちに新らしく建った校舎のとっつきであった。
— 壺井栄 『二十四の瞳』 青空文庫
月夜の蟹は、うまいもん」 それをきくと、正はにやりとし、「うそつけえ、蟹がうまいんは、やみ夜のこっちゃ」「うそつけえ、月夜じゃないか」「ああ聞いた、あ聞いた。
— 壺井栄 『二十四の瞳』 青空文庫
月夜の蟹はやせて、うも(うまく)ないのに」 正が確信をもっていうと、小ツルもまけようとしない。
— 壺井栄 『二十四の瞳』 青空文庫
月夜の蟹がうまいのに。
— 壺井栄 『二十四の瞳』 青空文庫
「せんせ、月夜の蟹とやみ夜の蟹と、どっちがおいしいん?
— 壺井栄 『二十四の瞳』 青空文庫
うそじゃ思うなら、ためしてみるとええ」「じゃあ、みんなでためしましょうね」 じょうだんにそういって、その日はすんだのだが、翌々日、森岡正はほんとに月夜の蟹をもってきた。
— 壺井栄 『二十四の瞳』 青空文庫
やせて、うもない月夜の蟹」 それは今朝とれたばかりで、まだ生きていた。
— 壺井栄 『二十四の瞳』 青空文庫
作例 · 標準
「せっかく高いカニを買ったのに、身がスカスカで月夜の蟹だったよ」
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市場でカニを選ぶ時は、月夜の蟹を掴まされないように重さをしっかり確認する。
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見た目は立派なカニだが、剥いてみると月夜の蟹でがっかりした。
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標準
something with no meat to it
作例 · 標準
彼が書いた企画書は、言葉ばかりが踊っていて内容は月夜の蟹のようだった。
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「あの講演会、期待して行ったのに月夜の蟹で、得られるものが何もなかったな」
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外見を飾るばかりで中身が伴わない人間を、月夜の蟹と揶揄することがある。
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