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寸見

すんけん
名詞
1
標準
文例 · 用例
勿論一寸見たのでは木か金かも知れないほど古びている。
伊藤左千夫 野菊の墓 青空文庫
序でに言ふが、物質文明にいちばん卑さを刺戟された奴が、すつかり物質の中に逃げて行つて、その中でばかり生きてゐるために卑しいと一寸見做しがたくなつてゐる奴が珍しくない。
中原中也 生と歌 青空文庫
その赤坊の真ん前に腰掛けてゐるのは女の先生で、尤も先生だといふことは翌朝になつて分つたので、一寸見た所では薬専か歯科医専の生徒だらうと思はれた。
中原中也 三等車の中(スケッチ) 青空文庫
寸見には、かの令嬢にして、その父ぞとは思われぬ。
泉鏡花 婦系図 青空文庫
寸見ると、いやどれもこれも克明で、分別のありさうな顔をして。
泉鏡太郎 高野聖 青空文庫
私も手早く草鞋を解いたから、早速古下駄を頂戴して、椽から立つ時一寸見ると、それ例の白痴殿ぢや。
泉鏡太郎 高野聖 青空文庫
「さあ、……一寸見ておくれ。
黒島傳治 武装せる市街 青空文庫
妻が見せた二反は、彼は一寸見たきりだったが、如何にも子供がほしがりそうなものだった。
黒島傳治 窃む女 青空文庫