魚の目
うおのめ異読 ウオノメ
表現名詞
標準
corn (on the foot)
文例 · 用例
すぽりと離れて、海へ落ちた、ぐるぐると廻っただがな、大のしに颯とのして、一浪で遠くまで持って行った、どこかで魚の目が光るようによ。
— 泉鏡花 『海異記』 青空文庫
さうして、其作者の筆が少しでもさうした集會の有樣を、興味か同情かで誇張して書いてあれば、私は又、自分を愍むと同じ愍みを以て其人を見るか、でなければあの魚の目よりも冷たい目を持つた、諷刺家の一人ではあるまいかと疑はずにはゐられない。
— 石川啄木 『無名會の一夕』 青空文庫
白魚の目のやうな黒い点々が一つ見えた……口からは不躾ながら、見らるゝ通り縛めの後手なれば、指さへ随意には動かされず……あゝ、苦しい。
— 泉鏡太郎 『神鑿』 青空文庫
人間のいる国ぐにには森も畑もあって、それは人魚の目のとどかないとおくまではてしなくひろがっていました。
— DEN LILLE HAVFRUE 『人魚のひいさま』 青空文庫
初めは稗蒔の稗の、月代のやうに素直に細く伸びた葉尖を、フツ/\と吹いたり、※たけた顔を斜めにして、金魚鉢の金魚の目を、左から、又右の方から視めたり。
— 泉鏡花 『蠅を憎む記』 青空文庫
」 小指の反った白魚の目は、紅い指環にうつして、消えそうな身を三口ばかり、歯に触りそうにもないのを、あんぐとうけて、むしゃむしゃと噛んだと思うと――どたりとそのすんなりした背に崩込んで、空色地に雪間の花を染模様の帯のお太鼓と、梅が香も床しい細りした襟脚の中へ、やたらに顔を押込んで、ぐたりとなった。
— 泉鏡花 『卵塔場の天女』 青空文庫
行春や鳥啼き魚の眼は涙――これは『奥の細道』の初めにある芭蕉の句だが、鳥啼きまでは誰にでも出来るが、魚の目は涙は、とても及ぶところでない。
— 田山録弥 『卓上語』 青空文庫
たまたま変例と見るべきものもなお行春や鳥|啼き魚の目は涙 芭蕉松風の落葉か水の音涼し 同松杉をほめてや風の薫る音 同のごときものにして多くは「や」「か」等の切字を含み、しからざるも七音の句必ず四三または三四と切れたるを見る。
— 正岡子規 『俳人蕪村』 青空文庫
作例 · 標準
例句
ウィキペディア曖昧さ回避
魚の目、魚目(うおのめ、さかなのめ、ぎょもく) うおのめ - 皮膚の角質層の異常。 さかなのめ - 紀元前2000年頃のバーレーンでの真珠の呼び名と推定されるもの。 日本の地名 新魚目町 - 長崎県南松浦郡の自治体。2004年、新設合併により新上五島町となる。 魚目村 - 長崎県南松浦郡の自治体。1956年、新設合併により新魚目町となる。 北魚目村 - 長崎県南松浦郡の自治体。1956年、新設合併により新魚目町となる。 魚目村 (肥前国) - 肥前国松浦郡に存在した村。現在の長崎県南松浦郡新上五島町のうち魚目・北魚目地域にあたる。 日本人の姓・名に用いられる。 宇佐美魚目 - 日本の俳人、書家。
出典: 魚の目 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0