弓勢
ゆんぜい
名詞
標準
strength needed to pull back a bow
文例 · 用例
大王猿猴の勧めに依って弓を引いて敵に向いたもうに、弓勢人に勝れて臂背中に廻る。
— 猴に関する伝説 『十二支考』 青空文庫
敵、大王の弓勢を見て箭を放たざる先に遁れぬ。
— 猴に関する伝説 『十二支考』 青空文庫
受けてみろッ」 叫んだのといっしょに、矢さばき弓勢もまたみごと、名人ののど首ねらって、きりきりと引きしぼりました。
— 子持ちすずり 『右門捕物帖』 青空文庫
――弓勢またなかなかにあなどりがたく、寄らば射ろうとばかりにねらいをつけようとしたせつな。
— 七化け役者 『右門捕物帖』 青空文庫
五本、六本、七本目とつづいて三本は途方もないところへ逸れ飛んで、八本目にようやく的中、九本目十本目は、弓勢弱ったか、へなへなと地を這いながら、的下二尺あたりのところへ果敢無いむくろを曝しました。
— 仙台に現れた退屈男 『旗本退屈男 第七話』 青空文庫
内府は病み疲れたる身を脇息に持たせて、少しく笑を含みて重景を見やり給ひ、『いかに二郎、保元の弓勢、平治の太刀風、今も草木を靡かす力ありや。
— 高山樗牛 『瀧口入道』 青空文庫
ある時清原武則というこれも弓の名人で名高かった人が、義家のほんとうの弓勢を知りたがって、丈夫な鎧を三重ねまで木の上にかけて、義家に射させました。
— 楠山正雄 『八幡太郎』 青空文庫
「風があつて都合が悪いが、兎に角どちらの矢が遠く行くか、お前と弓勢を比べて見よう。
— 芥川龍之介 『老いたる素戔嗚尊』 青空文庫