女髪結い
おんなかみゆい
名詞
標準
female hairdresser
文例 · 用例
宿屋を見つけると、さっそく腕の良さそうな女髪結い屋を探した。
— 一つの追憶 『勇子』 青空文庫
その次ぎが女髪結いで、男が何人代ったか分らない。
— 岩野泡鳴 『猫八』 青空文庫
出入りの鳶の頭を始め諸商人、女髪結い、使い屋の老物まで、目録のほかに内所から酒肴を与えて、この日一日は無礼講、見世から三階まで割れるような賑わいである。
— 広津柳浪 『今戸心中』 青空文庫
下町へ行くと、今もなお女髪結いの上っ張りの如く、西洋のねまきの如き、あんまの療治服の如き俗にこれをアッパッパと称されているところの簡易服を着ているものを認めることが出来る。
— 小出楢重 『めでたき風景』 青空文庫
「女髪結い処」という看板のうえで、黄色い蝶と、白い蝶とが、さっきから、二匹、しきりに戯れている。
— 火野葦平 『花と龍』 青空文庫
昼間、「女髪結い処」の看板のうえを、しきりと戯れながら飛んでいた二匹の蝶、今にも、蜘蛛の巣にかかりそうなので、危いと思って、はらはらした。
— 火野葦平 『花と龍』 青空文庫
「女髪結い処」で見た二匹の蝶、それを、さっき、「飛鳥」の舞台で踊るときには、金五郎と自分とにたとえてみたのに、今、その二匹は、夫婦で、黄色い方がマン、そして、それを狙っている蜘蛛が、自分――そんな、いやな幻影が湧いているのだった。
— 火野葦平 『花と龍』 青空文庫
「あては、ここで」 と、君香は、「女髪結い処」の門燈の出ている曲り角から、別れて行った。
— 火野葦平 『花と龍』 青空文庫