筵帆
むしろほ
名詞
標準
文例 · 用例
その帆は木綿帆でも筵帆でも皆丈が非常に低い。
— 正岡子規 『車上の春光』 青空文庫
舟は彼を嘲るやうに、小さい筵帆を光らせながら、軽々と浪を乗り越えて行つた。
— 芥川龍之介 『老いたる素戔嗚尊』 青空文庫
蓆帆に風が鳴り、揚子江の黄いろい水が、瑶々とその舷を洗い、見るまに、手をうち振る江岸の人々も街も小さくうすれ去った。
— 吉川英治 『新・水滸伝』 青空文庫
万畳の雲なす遠山は、対岸の空に藍か紫かの襞を曳き、四川くだりの蓆帆や近くの白帆は、悠々、世外の物のようである。
— 吉川英治 『新・水滸伝』 青空文庫