弄殺
弄殺
名詞
標準
文例 · 用例
地上二十億の生霊を弄殺しつつある『脳髄の大悪呪文』を焼き棄てる一本の燐寸棒に外ならなかったのだ。
— 夢野久作 『ドグラ・マグラ』 青空文庫
自然は又自然で、小ざかしい人間の企図を思うまま弄殺してやろうと決心したかのように、時には、唸りをたてて疾風を送り、時にはけろりと静まって、まるで傍観しているような様子を示す。
— 平林初之輔 『犠牲者』 青空文庫
渠奴等の手に掛って弄殺しにされようより、此処でこうして死だ方が寧そ勝か。
— ガールシン 『四日間』 青空文庫
一人残らずその場で弄殺しになってしまったというのが事実に近いように聞きなされます。
— 黒業白業の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
ともかくも、牢内へ繋いでおいて相当の処分をするという手段を取らずに、その場で首をもぎ、手足を斬り、さんざんの弄殺しを試みて、四肢五体を荒川の流れへ投げ込んでしまったということが言い囃されるのであります。
— 黒業白業の巻 『大菩薩峠』 青空文庫