巨人国
きょじんこく
名詞
標準
land of giants
文例 · 用例
あれが棚になる主要資材なんです」 なるほど、巨人国で使うレールのような形をした鉄材が数十本、上下から互いに噛み合ったようになったまま、ぐんぐん壁の向こうへ入っていく。
— 海野十三 『海底都市』 青空文庫
彼はかうして数分間か、それとも数秒間に、メルヘンにある小人国から巨人国へ、それから再び、巨人国から小人国へ、ただ一|翔りで往復して居る心地がした。
— 或は病める薔薇 『田園の憂欝』 青空文庫
その市街が巨人国のものになつた時に、彼自身の眼と眼との間の幅も一度に広くなつて――ちやうど巨人のもののやうになつて、その為めに眼界も一度に拡大されるやうな気のすることもある。
— 或は病める薔薇 『田園の憂欝』 青空文庫
大砲の側には、フットボールの球程のキルク玉が巨人国のお月見団子みたいに積上げられた。
— 江戸川乱歩 『地獄風景』 青空文庫
巨人国の大戦車は、ガリガリと異様な音を立てて丘を乗り越え、忽ちニューヨーク市街に近づくと見るや、行手を遮る大建築物を、無限軌道の巨大な鉄の歯によって噛みくだき噛みつぶし、見る間に市街の一部分を蹂躙し尽した。
— 江戸川乱歩 『偉大なる夢』 青空文庫
如何なる要塞もトーチカもこの巨人国の戦車の前には全く無力である。
— 江戸川乱歩 『偉大なる夢』 青空文庫
これを更に十倍にし百倍にし、而もそれが生きた人間の手のように動く、巨人国の力学が私の目ざす所です。
— 江戸川乱歩 『偉大なる夢』 青空文庫
スティルトン公爵がこよなく愛する先祖伝来の家なら、大塔、小塔、広い厩舎があり、ちなみにパッと見で今流行りの巨人国建物のようだろう。
— A Golden Argosy 『玉手箱』 青空文庫