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名詞
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標準
文例 · 用例
『喧嘩だ、喧嘩だ、』背中を突かれて驚く男、袂をくぐられて間誤付く女、跳ね飛ばされて泣くは子供、足下をはれて轉ぶが年寄、呆氣に取られた人人の間を縫て、矢の樣に走つて行く一人の男。
萩原朔太郎 二十三夜 青空文庫
と同時に彼の足は小荷物台からわれて、尻や背中でゴツンゴツンと調子をとりながら、コンクリートの上へ引きずり下された。
葉山嘉樹 乳色の靄 青空文庫
喧嘩なら喧嘩、泥坊なら泥坊とな」「そりゃ分らねえ、分らねえ筈だ、未だ事が持ち上らねえからな、だが二分は持ってるだろうな」 私はポケットからありったけの金をみ出して見せた。
葉山嘉樹 淫賣婦 青空文庫
◯わが日は駅使(早馬使、駅丁)よりも迅く、いたずらに過ぎ去りて福祉を見ず、その走ること葦船の如く、物をまんとて飛びかける鷲の如し」との悲歎の語が二十五、六節にある、わが日の過ぎ去る事の早きを陸上、水上、空中の最も早き物に比したのである。
内村鑑三 ヨブ記講演 青空文庫
そこの爺いさん、岩の肋骨をまえていないと、あなた、谷底へ吹き落されてしまいますぜ。
太宰治 正義と微笑 青空文庫
渾沌とした問題を処理する第一着手は先ず大きいところに眼を着けて要点をむにあるので、いわゆる第一次の近似である。
寺田寅彦 物理学の応用について 青空文庫
昔の日本人は前後左右に気を配る以外にはわずかに鳶に油揚をわれない用心だけしていればよかったが、昭和七年の東京市民は米露の爆撃機に襲われたときに如何なる処置をとるべきかを真剣に講究しなければならないことになってしまった。
寺田寅彦 烏瓜の花と蛾 青空文庫
しかし大急ぎで此の瞬間の光彩をまうとして藻掻いて居る私には、とてもそんな人達にかまつて居るだけの餘裕はなかつた。
寺田寅彦 寫生紀行 青空文庫