荘風
しょうふう
名詞
標準
文例 · 用例
父の越後は日本の土地の中で、一ばん郷土的の感じを深く持たせるという武蔵野の中を選んで、別荘風の住宅を建てた。
— 岡本かの子 『母子叙情』 青空文庫
松林の中の別荘風の洋館で、越後のいわゆる、人生の本ものを味わうという家庭生活が始まった。
— 岡本かの子 『母子叙情』 青空文庫
先生の別荘風の家は四角く肥えて一弁二弁、花片の端を外へ捲くり返している薔薇の莟のように見えました。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
其処で景子は其の鉄柵の中の別荘風の建物を指して之れがガルスワーシーの家だと宮坂に告げた。
— 岡本かの子 『ガルスワーシーの家』 青空文庫
この附近は極めて淋しいところで、だだ半哩ばかり北の方に、タヴィストック市のある請負師が、病人や、ダートムアの新鮮な空気を楽しみたいという人達をあてこんで建てた別荘風の家が一かたまりあるだけだ。
— SILVER BLAZE 『白銀の失踪』 青空文庫
その間も馬車はとめどなく駈けていたが、まもなく道路に面して立っている軒の長くつき出た小じんまりとした赤煉瓦の別荘風の家の前へ停められた。
— SILVER BLAZE 『白銀の失踪』 青空文庫
簡易な別荘風の安普請であった。
— 佐左木俊郎 『機関車』 青空文庫
鳴雨君は想像した通り、奥さんと二人ぎりの、別荘風の小ぢんまりした家庭は春の海のやう。
— 種田山頭火 『旅日記』 青空文庫